読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年4月発行 広報よみたん / 14頁

【見出し】和気あいあいにひな人形づくり 【写真:1】

 三月三日は「桃の節句」。
♪灯りをつけましょ ぼんぼりに
 お花をあげましょ 桃の花♪
と、歌にもあるように、雛人形や桃の花を飾って、女の子の健やかな成長と幸福を祈る日といわれている。
 小さいおんなの子のいる各家庭や保育園、幼稚園では「おひなまつり」を催し、さぞや賑わったことでしょう。
 その、桃の節句を前に、精神療養者や保健婦、民生委員で活動するS・F・Dなごみの会の女性グループ(上地悦子代表)では、三月二日の定例会(月曜日)に雛人形づくりを楽しみました。
 出来上がった写真に見るこの雛人形。ちょっと変わっているのにお気付きですか?写真に見る限りにおいては一見何の変哲もない普通の雛人形に見えますが、実はこれ、全てが食物で作られた雛人形なのですよ。
 人形の頭にはウズラの卵。髪はのり。冠には人参にグリーンピース。目はゴマに口元は紅ショウガ。
衣裳には卵焼きが使用され、胴体の三角おむすびを包んでいる。
 この、奇抜でユニークな雛人形を製作し、指導した方は屋良文子民生委員(喜名区)。
 手軽に、しかも身近にある材料で出来るとあって、みんなが和気あいあいと雛人形づくりに勤しみ、可愛く素敵に出来上がった雛人形に大喜び。指導員の屋良さんが「早く食べたら」との冗談に、療養者たちは「かわいそうでしょう!」と真顔になっておかんむり。
 一日早いS・F・Dなごみの会の「おひなまつり」は、賑やかなうちにも想い出に残る節句となりました。
 次回からの「桃の節句」には、あなたのご家族でもアイディアを懲らした”おひなさま”を一緒に作ってみてはいかがでしょうか?。お予様がきっと喜ぶと思います。

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