読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年8月発行 広報よみたん / 8頁

【見出し】学力向上は村ぐるみで!学力推進協議会

 ”家庭・学校・地域諸機関等の連携充実”を年次計画の柱に運動を展開している読谷村学力向上推進協議会(知花亀次郎会長)の「平成六年度総会」が六月二十五日午後、村総会福祉センターで開かれた。

 自主・主体的な運動の展開を!

 読谷村学力向上推進協議会では平成四年度~六年度まで、県教育委員会より「学力向上推進地域」の指定を受け、「学習意欲を高め、基礎学力の向上を図り、心豊かなたくましい幼児・児童・生徒を育てる~学校・家庭・地域はどのように取り組めばよいか~を実践目標に地域ぐるみの活動を展開。その結果、各学校は数年来、「学力向上実践校」として実践しその結果は着実に上がってきた。しかし、児童生徒の本来の素質を十分に発揮するには村ぐるみの取り組みが必要なことから、村学力向上推進協議会では三年次の出発に向け、「知・徳・体」の調和のとれた児童生徒の育成のために総会を開いた。
 会場には来賓を含め村内各小、中、高校の校長や教諭、PTA役員、父母ら三百人余が出席する中、あいさつに立った知花会長は「学力向上の最終年次に向け、学校・地域・家庭が役割分担をなし、当然の責務として活動していかなければならない。各種団体が自主・主体的な運動を展開して頂きたい」と強調。また、伊波清安教育長は、村内中学校で起きた金銭せびりの問題に触れながら「望ましい家庭、地域環境づくりをする中で、日頃から基本tけい生活習慣(躾)を身につけさせなければならない。親が、学校がなどと責任転嫁をすることなく、今後の指導体制を築いていこう」と訴えた。
 議事では平成五年度の会務報告に決算、平成六年度の事業計画や予算など多くの議案が採択されたのを始め、平成六年度の新役員を満場一致で承認。引き続き、総会では列席した山内徳信村長や儀保輝和議会議長からそれぞれに激励の言葉が述べられた。

思いやりのある心を育てよう-
 「教育講演会」を催す

教育講演会では比嘉校長が、
①基本的生活習慣の形成
②基礎学力の定着を図るため
③目的意識と主体的進路の選択
を内容に、学校現場で生徒の教育に携わっている見地から諸々の事例を紹介しながら講演。その中で比嘉校長は「今の高校生はトイレットペーパーをトイレの底(床部分)に平気で置いたり、催尿検査のプラスチック容器を水洗いボックスの中に入れたりして生活マナーに欠けている部分がある。これは、学校教育以前の問題で、家庭での躾の問題だ。生活マナーは幼少期の小さな積み重ねが、思いやりのある心、相手の痛みがわかる心を育て人間を育てる大きな心になる」と唱え、更に高校生の休校や退学、喫煙の問題に関し「親が安易に物事を考えている傾向が伺え、放任主義や躾の甘さが目立つ。親が物事に対して真剣に見て考えて絶えず目配りをする必要があり、小さな時からの厳しい躾が求められる」と強調していた。

 なお、選任された新役員の方々は次の通り
【平成六年度・読谷村学力向上対策推進協議会役員】
会 長・知花亀次郎
副会長・与座朝久、照屋清秀
事務局・読谷村教育委員会
■専門部部長
▼調査研究部会
 ・知花初枝
▼学校教育部会
 ・砂辺松善
▼家庭・地域教育部会
 ・松田武夫

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